パドック通信

カテゴリ: Maintenance Tips

先日施した、リヴァーレ(2014モデル)のエンジンマウントの改造ですが、
早速試乗ツーリングに出かけてきました!

行き先は岡山県北部の蒜山高原です。パドックから往復150キロくらいです。
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まず走りだして感じるのが、エンジンのスムーズさの向上です!
とくに50~60キロくらいの速度で流すときに、以前のわずかにあったギクシャク感が感じられません。
加速しても今までよりもスイ~と軽々回っていく感じがします。

あと、フレーム剛性がシャキッとしたからか、ブレーキの効きが良くなった感触があり、
よりグッとブレーキをかけられるようにもなりました。

エンジン回転のスムーズさとブレーキ時の安心感が、最も分かりやすいメリットでしょうか。
もちろんエンジン内部のピストンやシリンダーにとっても、ストレス軽減で優しくなったと思います。

なので、パドックではこのエンジンマウントの改造を作業メニューに加えたいと思いますので
、興味のあるかたはパドック吉川までご相談下さいませ。

…ということは、2017モデルユーロ4のF3などは、こんなに気持ちいいフィーリングなんだろうなあ…
いやいや、クラッチまわりやミッションも見直されているようなので、さらに気持ちいい?!

パドックでは2017ユーロ4各モデルのご予約を受付中です。
いつもながら人気色はすぐにバックオーダーになってしまいますので、
気になるモデルがありましたらまずはご相談下さい!

パドックでも現在ユーロ4モデルの展示車を入荷待ちです。
もしもご購入を考えられているモデルでしたら押さえておきます(笑)
こちらもご相談下さいませ。

アグスタ3気筒系の前側のエンジンマウントは、
今までは長~い貫通ボルトで
エンジンのシリンダー部分を挟み、
フレーム左右を締めこむ構造でした。
3気筒シリーズがデリバリーされてしばらくすると、
レースを得意とするショップさんなど
で知られるようになったのが、
「ここのボルトを緩めにするとエンジンが軽く回るようになる」
というものでした。

パドックでも最初の試乗車のF3を研究用にばらした時に気づいて、
ベースとなる締め付けトルクの数値を探りました。

スリーブレスのボアピッチの狭いシリンダーは、
左右から締められることでわずかに歪み、
ピストンのフリクションとなります。

もちろん規定トルクで締めて
エンジンが壊れたりすることは無いですが、
パドックでは3気筒モデルの新車納車整備時と
初回点検時(エンジン回転数を上げての再調整)、
修理などで持ち込まれた車輌では、
必ずここの締め付け調整を行います。

ただ、エンジンをフレーム剛性の一部として設計されていますので、
緩めすぎてもダメで、パドックで決めたベースの最低トルク数値をもとに、
1台1台試乗しつつエンジン回転が重くならないギリギリの締め付けを探ります。

ここの締め付けはもちろんメーカーもわかっていたようで
今回のユーロ4仕様のマイナーチェンジに合わせて改良してきました。

今までの長~い1本のボルトから、
左右独立でそれぞれ締め付ける方法に
変わっています。
エンジンに歪みを与えずに
車体剛性もアップさせています。
ピストン、シリンダーの磨耗や寿命にも良いと思われます。

さて、この2017年仕様を早速2014年モデルのリヴァーレに施してみました!
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フレームをはずし
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エンジンマウント部分にヘリサート処理(ネジ山を作る)をします。
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左右をそれぞれ独立させてボルトで締め付けます。20170911_214914
(今回は大丈夫でしたが、フレームとエンジンの隙間が大きいときにはシムを入れて隙間調整をします)
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さて、あとは晴れたら試乗です!楽しみです。

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F4の2010年式は、サイドカウルとアンダーカウルの
ヒートシールド(内張り)がすぐに剥がれてきてしまい、
アルミテープや市販の断熱材を貼って
補修されているオーナーさんも多いと思います。

パドックでは、高年式F4のプレス整形された内張りを使っての
張り替えをオススメしております。
 サイドカウル左右各一枚、アンダーカウル内二枚で、
部品代は20600円(税別)です。張り替えの工賃が別途かかりますが、
見栄えも耐久性も大幅にアップするおすすめメニューですよ。

ぜひご相談下さいませ。

MVアグスタから発売されている新型スポーツツーリングモデル「ストラダーレ800」

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パドックでは試乗車をご用意しているのですが、この試乗車に当店の身長160cm女性スタッフも試乗したいと数日前にバイクに跨ってみたところ、あれれれれ・・・
サイドスタンドをはらえないどころか、またがっても両足が中に浮いた状態に。

右足をステップに置いて、左足でなんとか引き起こそうと頑張ってみますが、左足の片足つま先がほんのちょっと地面に触れているだけの状態では・・・ギブアップするしかなく・・・あきらめきれないそんな彼女が見つけたのがMVアグスタの純正ゲル・ローシート☆

ノーマルよりやわらかいゲル素材を使用した約2cmローダウンが簡単装着できるシートなんです。

その純正ゲルローダウンシートが入荷しましたので、今日早速装着してまたがってみました。

標準装備ノーマルシートと純正オプションゲルローダウンシートにて写真を撮影してみましたので、Before(左)→After(右)にてその差を見比べてみてください。

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これで足つき性を気にしているお客様にもオススメできるポイントが増えました☆

ストラダーレ800のご購入をご検討の方は㈱パドックにてご試乗ください。
尚、お手数をおかけいたしますがご来店前に試乗ご予約のお電話0868-28-3191までお願い致します。

2016年モデルのF4も来月入荷予定です☆




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ブレーキパッドのバックプレート(キャリパーのピストンが当たる面)を、きれいにして、研いで平面を出すことで、ブレーキング時のレバーの感触が良くなったり、車両を押し引きするときにブレーキの引きずりが減って、軽く取り回せたりするようになることはご存知のかたもおられると思います。
 パドック完調整備では、さらにバックプレート側面にも注意しています。

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ブレーキング時には、バックプレート側面とキャリパーが、ブレーキローターの回転方向に強く接触しています。ブレーキレバーの入力の増減に対して、少しでもスムーズにパッドがキャリパー内をスライドするように仕上げてあげます。 まれに、何万キロも乗ったものや、サーキット走行がメインのバイクでは、キャリパー側のバックプレートが当たる面が摩耗してしまい、段差や虫食い状の荒れができているものがありますが、こうなってしまったらキャリパーの寿命と考えて交換をおすすめします。
 あと、ブレーキレバーのタッチが良くなる理由で、パッドのがたつきを押さえる「パッドスプリング」を外されるかたもおられますが、やはりキャリパーが傷みやすくなるので、完調整備ではブレーキタッチも考慮しつつ部品の寿命を維持する為に、パッドががたつかない程度にパッドスプリングを弱めるなど加工をして、必ず装着するようにしています。
 より良い状態を、より長く楽しむ!をモットーに、今日も完調整備を作業しています。

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